叡山電鉄に乗って鞍馬寺・貴船神社へ(2)
10月から始まるインボイス制度、世間の多くの人には関係ないかと思いますが、要は従来の免税事業者である零細からも消費税をふんだくろうという制度ですね。従来通り登録しない選択をすればクライアントの負担増となり、しいては零細の仕事や収入が減る仕組みです。それでなくても儲からないから零細かつ免税事業者なのであって、その上こんなことをされては廃業を真剣に考えなければなりません。クライアントたる企業側にも無駄な事務負担が増え、お上以外誰も得しません。私も反対署名に参加しましたが、いかんせん該当者が少ないので、大きな声にならないのがもどかしい限りです。ていうか、そこが狙いなんだろうな。
レジ袋有料化にしてもそうなんですけど、ろくに実社会を経験していないボンボンが机上で決めるから、こういうおかしなことが起きるのでしょう。世間を巻き込むのは勘弁してもらいたいです。
まあこの制度はさすがにおかしいので公取委が動き、未登録だからといって不当な扱いをしないようお達しが出たようです。また、3年はクライアント側の負担を抑える経過措置があり、少なくともこの間は登録しないのが吉でしょう。この間にこの制度が潰れることを願うし、そうであるべきです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【前回のあらすじ】
朝の京都、出町柳から叡山電鉄で鞍馬へ。冬の鞍馬はキリッと寒い。

門前の長い石段を登るとまもなくケーブルカーの駅になるのだが、せっかく久しぶりの単独登山ということで徒歩を選択。よく整備された道で、危険なところはない。萎えた体がほてり息が弾むものの、冬の冷たい風が緩く抜けて心地よい。
鞍馬山の山頂がどこなのか、正直よくわからなかったが、最も展望の良いところに鞍馬寺がある。朝方曇りがちだった天気も回復してきた。お寺にお参りし、御朱印をいただいてさらに山中を行く。

山を越え、貴船神社に向かう道はよく整備されているものの、軽い気持ちでサンダルなんかで踏み込むと後悔するだろう。がっつり山歩きに浸るというボリューム感こそないものの、旅先でちょっとした山旅気分を味わうには最適な感じ。鞍馬寺までの道よりも人は少なく、比較的静かに歩ける。
うーん、やっぱり単独はいいなあ。独りで山を歩いて寂しくないのかとよく問われるのだが、そもそも山と対話しに来ているのであり、正直質問の意図がよく分からない。

山道を降りると貴船川を渡って里道に出る。川沿いの道を2km歩くと貴船口駅なのだが、せっかくここまで来て貴船神社にお参りしない手はない。一旦駅とは逆、神社方面へ。

一口に貴船神社といっても3社あり、道沿いに本宮・結社・奥宮の順に鎮座している。お参りする順番があるようで、本宮のあと、一旦結社をスルーして奥宮にお参りし、結社を最後とするのが良いようだ。
最も手前の本宮には有名な水占(みずうら)みくじがあるなど一際賑わっているが、やはり創建の地ともいわれる奥宮がいい。社殿の下には龍穴があるといわれているが、それを見た者はいない。
ゆっくり巡拝すると、木や苔に心洗われるような気がして、いつまでもこうしていたいと思わされるところだが、ぼちぼち帰りの新幹線の時間を気にしなければならない。
貴船口駅までは歩いても30分程度だが、鞍馬山を越えてきた足には結構長い道のりに感じた。この区間にはバスがあるので利用してもいい。実際、歩くよりバスに乗る人の方が多いようだった。

駅付近でようやく鉄道ブログらしい写真を撮影。この鞍馬行きが返して出町柳行きとなり、私もこれに乗り込んで帰途についた。
関西の私鉄は知らないところがまだまだ多いし、次の機会には、比叡山の方に行ってみたいなと思った。(イノテツ)
| 鉄ヲタとアウトドア | 17:57 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑