酒呑み貧乏人の味方だったトップバリュシリーズのバーリアル(左)が、突然終売になりましたね。巣鴨地蔵通りのまいばすけっとでそれを知ったときはショックでしたよ('A`)
特に国産に切り替わってからは、ほとんど毎日飲んでたんじゃないでしょうか |∀・) 令和版狂乱物価の昨今、ロング缶で110円(+税)は魅力的でした。売れてたはずなのです。
10円とか20円程度値上げしても割安感は残るのでそうすればよかったのに、やめた理由が私にはすぐ分かりました。もっとえげつない値上げをしないとやれなくなったのだろうと。そうすると、リニューアルめいたことで誤魔化さないと格好がつかないと判断したんだろうと。
で、入れ替わって出たのがこちら、バーリアルグラン(右)。意外だったのは発泡酒にしてきたことです。ワンランク上げたわけです。これなら文句あるめえってことでしょうけど、別に上げなくてよかったです('A`)
うん、確かに従来品よりしっかりした味になった感じで美味いです。ただ、私の貧乏舌にはちょっと重くて、あ、この新発売のタコハイ、1円安いし(まいばす価格149円)すっきり飲めていいやっていうのが率直な感想だったりします。
どうでしょう、もし148円だったらイメージ変わるんですけどね…。仕方ないこととはいえ残念です。
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不思議だけど、桜が見頃になると、連動して天気が悪くなるよね('A`) 「花曇」なんて言葉があるくらいで、それは昔の人も感じていたのだろう。今年もそうで、都内の週末でどうやら天気に恵まれたのは散り始めの4月1日のみだった。仕事があるし、近所の桜を見て回って花見に替えることにした。
幸いなことに近所には多くの桜が植わっている。なにせ豊島区(駒込から巣鴨辺り)はソメイヨシノ(染井吉野)の故郷だ。江戸時代、この辺りの植木屋によって広められたという。
山手線の線路を飾るのは、すがも桜並木通りのソメイヨシノ。染井吉野の碑もこの通りにある。
咲き誇るソメイヨシノの美しさは桜の代名詞といっていいものだが、園芸種であり、接木で人工的に増やすいわばクローンであるため、一斉に病気に罹るとか、一斉に寿命を迎えるとかの弱点がある。豊島区のソメイヨシノは当然古いものが多く、大塚から駒込にかけて、山手線沿線に植わっているものも、この20年ほどで目立って衰えてきた。電車が発着するごとに盛大な花吹雪がホームに吹き込んで幻想的だった巣鴨駅も、弱った樹の伐採が進んで、かつての光景は見られない。
そんなことで、昨今では全国的にジンダイアケボノ(神代曙)という品種への植え替えが進んでいるらしい。病気に強く、でかくなりすぎないのが好まれるようだ。将来、豊島区からもソメイヨシノが消えてしまうのだろうか。発祥の地にだけは残ってほしいと願う。
通りを抜けると巣鴨駅が見えてくる。マニアックな話だが、駅舎近くの1本だけは日当たりの関係なのか、花期が若干遅れる。近くのコンビニで酒とつまみ、それに漫画のペーパーバックを買い、駅前の桜を見ることにする。
一人の花見は、自由に見て回るのが醍醐味。よって飲みさしを持ち歩けるようボトル缶の酎ハイを選択。
それにしてもケン月影の劇画はいいなあ。「令和の最新作」と銘打っているし、確かに作中にドローンが飛んでたりするんだけど、昭和丸出しの絵柄は、やっぱり紙媒体で読まないと臭くないニンニクのようで味気ない。
駅前でしばし過ごすとカメラバッグにボトル缶を入れて移動。交換レンズを入れるスペースにこれがうまく収まるんだよなw
山手線の線路側、駒込にかけては衰えてもはや並木とはいえなくなった桜並木が続く。この間、線路をサフィールとかきぬがわとかが過ぎていくのだが、湘南新宿ライン(山手貨物線)の線路は桜から遠いのとフェンスに阻まれているのとで撮影しにくく、眺めるだけでスルー。
道は一旦線路沿いから離れて染井通りにぶつかる。右が線路を跨ぐ染井橋、左が東京染井温泉と染井霊園。染井の地名はすでにないが、それを名乗るものがやたらある。もうどこかに復活させたらいいんじゃないか。
こうして線路沿いに戻って少し行くと、小さくも立派な社が見える。大國神社である。狭い境内ながら、ここの桜も見事だ。鳥居の向こうに見えるのが駒込駅。山手線の駅前とはいえ、こうした空間は意外と残されている。
もう一つ、駒込駅前というか隣接しているのがここ、染井吉野桜記念公園である。広くはないが、先ほどのすがも桜並木通り同様、染井吉野発祥の地であることを伝えている。ブルーシートを敷いて騒ぐようなところではなく、静かに花を楽しむのにいい。私もここで先ほどの缶酎ハイを飲み干した。
そうそう、染井の地名を復活させるなら、住人がいないこの公園が面倒も少なかろう。ほんの一角でも、地名が実在するとしないでは大違いだ。
ここの桜もだいぶ散ってしまっていたが、最後に逆光を透かす見事な咲きっぷりを激写。今年の花見は半ば諦めていたけれど、どうやらそれらしきものができてよかった。(イノテツ)