きまぐれ 鉄道日和

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日翳りの夏に想う、鉄道と戦争

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灼熱の夏、三田製麺の夏。ババンババババン(←花火の音)。
滝汗かくのが分かってても、夏にはなぜか辛いものが食いたくなるぜ(まあ年中食ってますけど)。糖質制限ダイエットをしている(つもりの)私にとって、つけ麺は食ってはいけないものの筆頭なのだが、三田製麺所で毎年夏限定メニューとして展開される「灼熱」だけはやめられない。
特に今年は盛大にやっていて、配布されるスタンプカードがいっぱいになると、画像の1000枚限定「灼熱魂」タオルがもらえるのだった。これ、どっかで粗品とかでもらうようなタオルとはものが違ってて、なんかむしろ、壁とかに貼ったら暑苦しい部屋になっていいかもね |∀・)
通常の1〜3辛ではなく、別格の「極限」を頼むとスタンプを2個もらえるのでカードが効率よく埋まる。ただ、店内の説明によれば、1辛をとんがらし2本分とした場合、極限は6本分に相当するらしく、私はここで断言しておくが、常人に完食は無理だ。
だがこれをしっかり完食しつつ、その真っ赤なつけ汁に割りスープを注いで綺麗に飲み干してこそ男というもの |∀・) やせ我慢をして平然なふりをする、これが武士道ってやつだ(違うわい)。特に最後の日は女性が隣で灼熱(1辛だったけど)を頼み、こっちをチラチラ見てたので、より一層のやせ我慢っぷりだった。馬鹿である。
なお、このイベントは9月末までやってるので、覚悟のある方はどうぞ。

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どうですか、平和って素晴らしいでしょう。不必要に辛いもん食って、景品もらって喜んでる馬鹿でも国賊とか叩かれない今の日本は本当に素晴らしい。
でもこうして無自覚に平和を享受しているだけでいいのか。この平和の土台となって命を投げ出した多くの人たちがいることを忘れてはいけない…と無理やり本題に入っていくのである。

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夏が苦手な私は、8月になると特に具合が悪い。今年の東京は21日連続降雨という異常気象もあって涼しくて助かったが、それでも15日の靖国参拝は諦めた。代わりに、今日、23日の参拝とさせていただいたのだ。
九段下は地下鉄の駅であり、鉄道ネタと絡めることが難しいのだが、しかし、靖国神社に鉄分が全くないわけではない。遊就館で展示されている泰緬鉄道C56蒸気機関車と、大灯籠にはめ込まれたこのレリーフである。
泰緬鉄道はタイとビルマを結ぶ路線として日本陸軍が建設したものだが、徴用により多くの現地人死者を出した「死の鉄道」だ。まさに戦争犯罪である。今、韓国が軍艦島ネタでフィクション映画まで作って日本を叩いているが、ああしたガセネタより、泰緬鉄道のような真実にこそ我々は目を向けなければならない。
一方、このレリーフは第1次世界大戦における装甲列車の戦闘を表現したもの。その他、東郷元帥の勇姿とか爆弾三勇士とか勇ましいモチーフが目白押し。よくGHQが黙ってたなと思ったら、密かに漆喰を塗り込んで隠し、撤去を逃れたのだという。ど左翼だったうちの親父は、靖国は戦争賛美の象徴だと嫌っていた。遊就館にしろこのレリーフにしろ、そういう主張をする人の誤解を呼んでしまう要素は確かに存在する。だが誰も賛美などしていない。みんな国のために純粋な気持ちで戦い、そして亡くなったのだ。戦争に負け、全てを失った当時の日本人が、漆喰を塗ってまでレリーフを守ろうとした気持ちにこそ思いを馳せたい。

賽銭を投げ二礼すると、爽やかな風が吹き抜けた。「あーら、いい風ねえ」と、後から来た人が声をあげた。ああ、俺だけが感じてるわけじゃないんだな。英霊が喜んでくれている。そして私に告げた(ように感じた)。「もう一箇所行くがいい、あっちだ」。

「もう一箇所」。いうまでもあるまい、千鳥ケ淵戦没者墓苑である。実は初めてのお参りだった。そもそも父が「千鳥ヶ淵があれば靖国は要らない」などと言っていたために、ひねくれ者の私は靖国のみに参拝してきたのだ。だがその父が亡くなって5年経ち、もうつまらんわだかまりを捨ててもよかろうと思ったのだ。
それでなくても私の中の千鳥ヶ淵のイメージは汚されていた。去る15日も社民党の福島議員が当地で「死者を地中から蘇らせて安倍首相を止めたい」とか妄言を吐き、戦没者を政治利用したばかりだ。最近のもりかけ問題ではないがイメージ操作は怖い。実際の千鳥ヶ淵はどんなところなんだろうという興味もあったのだ。

門を抜けると、何やら演説が聞こえてきた。ああアジかと瞬間的に耳を塞ぎたくなった自分の先入観が、今となっては恥ずかしい。それは、「シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」における、各党国会議員による式辞だった。アジとは違う真摯さが、私を会場へと導いた。

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自民党から共産党まで、その思いに共通するものがあることは嬉しかった。そして同時に、このイベントのマイナーっぷりに悲しみを覚えた。何せ私自身知らなかったのだから。8月23日というのは、スターリンが日本人捕虜の強制労働を命令した日なのだった。ソ連が日ソ中立条約を守ってさえいればシベリア抑留も北方領土問題も起きなかった。ソ連だけではない。条約を平気で破る国が近隣に存在する現実を、日本はぼちぼち認識した方がいい。
画像で熱弁をふるっているのは抑留から生還した佐藤甲子雄氏(94歳)である。生存者の平均年齢は92歳に達しているという。なぜ抑留者が顧みられないかというと、抑留は戦後に起きたことで、直接の戦争犯罪ではないからだという。随分ひどい話ではないか。

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偶然混ぜてもらい献花にも参加したわけだが、報道されたところによると、参列者は(私も含めて)180人。某巨大掲示板のスレも一向に伸びない。
佐藤氏もまた、鉄道建設に従事させられたのだという。そもそも鉄道は物資輸送のために開発されたシステムであり、各国において軍事的性格を濃く帯びてきた。泰緬鉄道などは典型的な例である。
世界には、基本的に鉄道趣味というものは存在しない。下手に撮り鉄れば、軍事機密に引っかかってとっ捕まるからである。日本では戦争に負けた結果、鉄道から軍事的意味が薄れた。軍用線の多くは廃止され、自由に趣味を楽しめるようになった。鉄ヲタたり得ることだけで平和を享受しているのだと、参列しつつ余計なことを考えていた。(イノテツ)
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| 鉄道と戦争 | 23:45 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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