きまぐれ 鉄道日和

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震災発生から半年…常磐線終点・久ノ浜へ(1)

常磐線の下り列車に乗り、北上していく。415系1500番台はロングシート車。余所者にとってはつまらんが、東海村や日立を通るこの区間は短距離の乗客が多く、むしろ適役に見えた。

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終点のいわき駅で下車したのは学生のとき以来。あれは「平駅」から改称した直後だった。当時も立派な駅ビルを構えていたが、今回見たらすっかり建て替わり、以前の面影はない。

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それにしても活気がない。30万都市の代表駅にしては人が少なすぎる。原発事故の影が、明らかにある。

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現在は特急スーパーひたちもここで打ち切り、普通列車だけが毎時1本程度、久ノ浜まで運転されている。久ノ浜は2面2線のごく普通の駅だが、近年まで上野からの直通普通列車があった。長距離を走る普通列車として、意外と知られた存在だった。

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いわきからは、草野、四ツ倉、そして、ここ終点久ノ浜になる。写真左側が、仙台方面の下り線だ。あの日以来列車は来ない。跨線橋から見る景色は穏やかで、この錆びたレールだけが異常を告げていた。

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常磐線でも津波に流されて壊滅した駅がある中で、ここの木造駅舎は健在だった。

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時刻表の運休区間には紙が貼られていた。原発のそばを通る区間は、当面復旧できないだろう。

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久ノ浜は、鉄道で行ける福島第一原発からもっとも近い場所だ。2駅先の広野までは代行バスがあり、列車の運行を再開させる可能性もあるようだ。だが、ここから先は立ち入ることもできない。常磐線は、北線と南線に分断されたまま固定してしまうのだろうか。

今や、福島といえば原発、放射能と即座に連想されてしまう現実が悲しい。だがここは、原発以前に地震と津波でやられた被災地だ。久ノ浜では火災も発生し、沿岸部が壊滅した。壊滅したというのは、

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つまりこういう状態のことをいう。駅から徒歩数分で、こんな景色になる。写真ではほんの一部しか切り取れないが、現実に一面こうなのだ。惨い。あまりに惨い。例によって撮ることをはばかられた。だが、福島の、特に原発に近い地域での津波被害があまり報じられていないことがもどかしく、撮らせてもらった。

震災が発生してから、寄付をしたり、被災地産のものを買ったりしてきた。何度か被災地に足を運んで支援もした。だが不充分に思えた。やはりボランティア活動をしたい。
ずっと願ってきたが、そこは社会人、週末しか時間がとれない。ところが、被災自治体は休日のボランティアを受け付けないらしい。ダメじゃん('A`) そんなとき、公園でゴミ拾いなどされていたという、アホキさんのオーストラリア記事を読んだ。これだ、これならいきなり行ってもやれそうだ。私は、登山靴に軍手、さらに掃除用具一式を携えて来ていた。ほんの少しでも綺麗にしたいと海岸に向かった。(イノテツ)
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| 東日本大震災関連 | 01:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

一人で長く貧乏旅行をしていると、気分的に腐ってくるときがあるんですが、ゴミ拾いをやると心が浄化されるような気がしてだいぶ救われました。あと、良い運動になるし、普段は見ないような所に目がいくので面白いアングルを発見したりします。また不思議なことに運が向いてくることも多いんですよね。そんなわけで意外と自分のためになるんですが、それにしても、福島でゴミ拾いですか。勇気ありますねー。

| アホキ | 2011/09/21 02:20 | URL |

そうそう、掃除をすると運がよくなるとか、風水なんかでよく言いますよね。あと、便所掃除はさらに効くようです。以前のボロアパートで、代々の住人からの汚れが我慢ならず、ついに便器に素手を突っ込んで掃除しました。この直後、仕事的にフィーバーが訪れました。偶然かもしれませんが、この法則はけっこう信じています。
もっとも今回は、被災地で汗をかきたい、それも、どうせやるなら福島で、という思いが強く、そういえば自分の運とかは考えていませんでした。要はしたいことをしたに過ぎないわけで、そのせいかフィーバーも訪れませんね('A`)

おっと、いよいよ台風が近づいてきたようで、風雨がやばくなってきました。警戒しましょう。

| イノテツ | 2011/09/21 12:33 | URL |

今、雨風ともかなり強くなっています。
パート仕事から帰ってくるとき、あの時間で電車が結構混んでいて、早めに帰る人が多いのかと思いました。
常磐線は今、久ノ浜が終点なのですね。
東京あたりにいると、震災はすでに過去形で語られつつあるものになってしまっていますが、現地では今なお現在進行形のものなのだなということが、最後の写真を見ると実感できます。
掃除をすると運がよくなるとか。そうすると私なども運が向いてくるのかなと、ちょっぴり期待などしてしまいます。

| タラ坊 | 2011/09/21 16:26 | URL |

今回の暴風で、ようやくついたゴーヤの実が落ちました('A`) まだ充分に育っていないそれを使い、夕食はゴーヤチャンプルにしました。ちゃんとゴーヤの味がして美味しいものでした。
福島製の花火打ち上げをやめた愛知の某市とか、どんだけ他人事なんだよと思います。あの日が過去になっていくのは事実ですが、震災が継続中であることは意識しておきたいですね。私など、困窮した生活にそれを実感しておりますが('A`)

ある企業では、社長自ら毎日の便所掃除を欠かさないとか。自分に運を取り込むためらしいです。タラ坊さんの場合も、仕事とはいえ、他人のために掃除をされているわけですから、当然、良い影響があると思います。そういう副産物は、まさにプライスレスですよね。

| イノテツ | 2011/09/22 11:35 | URL |

コメント遅くなって恐縮ですが敢えて。

久ノ浜は私にとって思い入れがある土地です。
学生時代・・・といっても高校生になりたての頃ですが、
仙台から乗った常磐線の上り列車の旅の途中で
乗り合わせた久ノ浜在住の子どもたちと偶然にも仲良くなって、
その後何度か手紙をやりとりしたり、
泊まりで遊びに行くような仲になりました。

しばらくして疎遠になってしまったのですが、
最近の新聞記事に載っていた久ノ浜の震災ルポに
子どもたちのいちばん下の彼の言葉が載っていました。
「復興しても人は戻ってこないだろう」という主旨・・・。

胸を痛めつつも、久ノ浜に思いを馳せる日々であります。

| どんぶり | 2011/09/27 00:22 | URL |

どんぶりさん

旅先での出会いですね。鉄ヲタ的興味とは全く違う次元の思い入れ…私にもいくつかそういうのがあります。東北だと、松島の女性に出会いました。元気にされているだろうか…。そうした思い入れのある場所が被災地になったとすれば、一層胸が痛みますよね。
とはいえ、現実に直面しているのは地元民です。「人は戻ってこないだろう」という子供の実感は、あの光景、そして原発の脅威を考えると、否定できないものがあります。しかも、久ノ浜のような場所が数多あるわけです。一体どれほどの悲劇が生まれたのかと、想像するだけで鬱です。
悪魔のような災害はあっても、魔法のような復興はありません。みんなで協力して、できることから一つずつ積み上げていく…これしかないんでしょうね。

| イノテツ | 2011/09/27 13:55 | URL |















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