きまぐれ 鉄道日和

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【駅前温泉紀行】常磐線・湯本駅/いわき湯本温泉・さはこの湯

節電の夏には欠かせなかった水風呂も、さすがにもう寒いわな。どれ、今日はお湯を…という絶妙なタイミングで給湯器が壊れた('A`)
表示されるエラーコード、平たくいえば「寿命だ、買い替えろ」という意味らしい。大家さんに言うと、早速手配してくれた。翌朝にはガス屋さんが来て、その日のうちに新しいのと交換してくれた。ああよかった。
給湯器って、けっこう高いんだよね。だが、私は店子なので一切負担はない。よく、家賃を払い続ける無駄を言われるが、こんなときには店子の気楽さを感じたりもする。
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久之浜で行った清掃ボランティア。実際、ボランティアなどと呼ぶには値しないしょぼいものではあったが、それでもいっちょまえに疲れた_ノ乙(、ン、)_ 汗もかきまくったし風呂に入っていきたいぞ。いわきで温泉といえば、いわき湯本温泉である。久ノ浜からの車内で眠りこけ、ぶっちゃけ途中下車も億劫になっていたが、被災地に金を落とす意味もあるので、頑張って湯本駅で降りた。

DSC_4157.jpg

この駅には初めて降りた。なーんの変哲もない「昭和中期のちょっと大きな地方駅舎」だ。
実は、母が一時期いわき市に住んでいた。だが、話を聞くと「平の頃」と言う。引っ越してきた時は平市で、途中で合併していわき市になったらしい。ここ湯本も、現在はいわき市だが、その当時は常磐市という市だった。駅舎が立派なのは、常磐市の中心だったからだろう。
駅前にはそこそこ大きな市街地が広がっており、かつて独立した市だったことが分かる。だがそれはやはり昭和の匂いを強く残し、かつ震災によって傷ついていた。合併は行政の効率化をもたらすだろうが、周辺市街地の衰退を招く。うちの実家辺りも、合併前は村の中心だったのにすっかり寂れてしまった('A`)

温泉があるからといって復興に楽観などできないのが福島の現実だ。先日も新聞で、原発事故の打撃を受けて廃業する温泉宿の記事を見た。
この辺りは3.11の本震の後も、連日烈しい余震に襲われた。街を歩いていると、地震による被害がそこかしこに見えた。
今回入浴した「さはこの湯」、その建物が湯本温泉の象徴のようになっているのだが、

DSC_4160.jpg

こんな状態だった('A`)
それでも、こうやって修繕工事をしているだけマシで、湯本では、崩れた瓦礫をとりあえず脇にのけただけというところもある。「忘れられた被災地」の悲哀がここにもあった。被災地としては忘れられながら、原発事故のために悪役となり叩かれる地元を思うと胸が潰れる。せめて、ここで金を落としていかなければ。
220円。安っ! 援助になってなくねえか。一方で、この安さに胸を撫で下ろすもう一人の自分がいた…やだやだ、貧乏は本当にイヤだね。

脱衣所が暑く、いつまでも汗が引かず泣いた。だが、さすがに千年以上の歴史を持つ名湯・湯本温泉、風呂の気持ちよさは間違いない。220円は相当安いと感じた。休日ということもあってか、そこそこの混みようではあったが、地元民が多く、余所者は少ないようだった。やっぱり観光客が来てないんだろう。清掃用具を持った観光客なんて、通常いないよね。でも、ここではあくまでもそれを装うことにした。

外に出ると日はとっぷり暮れ、涼しい風が吹いていた。駅までは歩いて10分以上かかるが、新たに汗をかくこともなく、気持ちよかった。途中、高台に鎮座する温泉神社は由緒ある式内社(※)でありお参りしたかったが、すでに閉門していたのでやむなくスルー。ゆっくり歩いて駅に着くと、水戸行きは5分後。うわ、すげえナイスタイミングですぅ♪

常磐線乗りこなしテクを駆使すれば、ここは水戸まで乗らず、勝田で降りるが吉。接続列車は概ね勝田が始発だからだ。このように接続列車の運行区間が重なるのは不思議に思えるが、車両基地が勝田にあること、水戸が県都であること、加えて双方の往来が多いことがその理由だろう。これを押さえておくと、勝田でさくっと弁当や酒を買い、上野までの道のりをマターリ過ごすことができる。まあ、酒は取手に着くまでに飲み終え、あとは都会人ぶった方がいい。「だから常磐線は」といわれる原因をたどれば、通勤電車と中距離列車が同じ線路を混在して走る特殊性にあるんだろうと思う。(イノテツ)

※式内社…平安時代(10世紀頃)成立の「延喜式」でリストアップされている神社。つまり、平安時代には既にあった神社なわけで、格式の高さの目安になるといえる。
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| 駅前温泉紀行 | 19:43 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お疲れ様でした。福島のレポート参考になります。やはり廃業する旅館があるようですね。
原発をやめると、電力が不足し企業が海外に逃げるので、みなさん失業しますよ。なんてことを言う人がいますが、原発事故ですでに失業した人が、観光業や農業でどれくらいいるか。さらに今後、ガンになる人や、ガンまで至らなくてもブラブラ病になるひとが大量に出ることが予想されています。また、ストレスの多い日本社会で、さらに放射能のストレスが加わり鬱病も増加するでしょう。原発があることによる失業のほうがよほど大きいと思ったりします。

| アホキ | 2011/10/01 08:52 | URL |

アホキさん

出ましたねブラブラ病。これの患者は理解してもらえないから、本当に辛いらしいです。そうですね、そういう人が本当に増えるかもしれません…ていうか、私も濃ゆい処へ行ってきたわけで、全く他人事ではありませんが。
「日本は東洋のポルトガルになるのか」とか言って脅す人がいます。まあ確かに、中世におけるかの国の繁栄ぶりを思えば、盛者必衰の見本のようでもあります。でも、豊かな文化と、侘び寂びの味わい深い景色が残りました。ええやん東洋のポルトガルで。
これは私の持論ですが、文化と誇りさえ失わなければ、少々貧しくたって生きていけます。おかしな国から干渉を受けず、自給自足していた江戸時代が理想だと思っています。鉄道がないのが玉にきずですが('A`)

| イノテツ | 2011/10/02 02:46 | URL |

常磐湯本といえが、「スパリゾートハワイアンズ」のあるところですね。
震災以降閉館となっていたものの、近日中に部分営業するということが新聞に載っていました。
スパリゾートハワイアンズといえばフラダンスで、「フラガール」という映画もありましたね。
昔、社員旅行で1回だけ行ったことがありますが、フラダンスは結構見応えがありました。
経済で世界第何位になるというような競争は中国に任せておけばいいんで、日本には、食文化にしろ、伝統文化にしろ、せっかく世界に誇り得る文化や、四季の変化に富んだ豊かな自然美があるわけですから、それを活かし文化国家の道を歩んだほうがいいと私も思っています。

| タラ坊 | 2011/10/02 11:50 | URL |

タラ坊さん

そう、以前私が行った頃は「常磐ハワイヤンセンター」でした。まだ温泉やダンスの価値が分からない子供の頃で、印象が薄いのが残念です。「フラガール」はひたちなか海浜鉄道とも関わりがあり、作中に出てくる寂れた駅は、実は那珂湊駅なんだとか。
長らく守ってきた「第2位」ですが、そのために多くの大切なものをかなぐり捨ててきました。そして今は、その様子を対岸から眺める立場に変わりました。繰り返してほしくはないですが、繰り返すでしょうね、あの国は。また、日本のような小国と違い、世界規模で毒を振りまくことになるでしょう。悲しく、残念で、恐ろしいことです。

| イノテツ | 2011/10/02 13:19 | URL |















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