夜、東北へ。
国内全体が喪中みたいな状況で「おめでとう」もはばかるかなと年賀状ではその言葉を避けたのだが、実際年が明けてみると、なんだか少し爽やかな気分にもなるのだった。
本年も、よろしくお願い申し上げます。
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さて、やはり意識は東北へ向かう。JRも盛んに宣伝している。宣伝にのせられるのは、私にとって敗北を意味するのだが、まあ、それはそれとして、ぼちぼち出かけることにしよう。

宇都宮駅。やってきました、寝台特急北斗星。機関車がEF510に代わって一層かっこ良くなった。来春の改正で日本海がなくなるので、あけぼのとともに「最後のブルトレ」ということになる。そんなことを思うと、一層旅情も湧いてくるというもの。

まあ、見送るだけだけどな('A`)
青春18きっぷを買うのすら難儀な経済状況だから、寝台特急なんて夢のまた夢。
それはそうとこの写真、背景の立ち食いそば屋がいい味出してるんだ。多くの人たちが、それぞれの目的地を目指して集まり、そして散っていく場所、それが駅なんだね。撮りながら、「鉄道風景」というのを感じていた。

黒磯で乗り換えて郡山で下車。701系だったら鬱だったが721系だった♪ 実は今回初めて乗ったのだが、これはいい車両だわ。701系が不評だったのもあるだろうが、客の要望と自分たちの都合にうまく折り合いを付けていると感じた。正直、顔はチャラくて気に入らないが、こうして撮るとそれなりに渋い。裾絞り車体もいいね。
さて、東北本線は福島県の中通りと呼ばれる地域を通る。原発事故が起きたのは浜通りで、ここを通っている常磐線は分断状態だが、地形の関係上、放射能がより濃ゆいのはむしろ中通りなのだという。だが、福島市や郡山などの主要都市があり、新幹線や高速道路もここを通っている以上、政治経済的に避難区域にできない。人の健康は二の次にされたわけだ。となるとつい行ってみたくなる。余所者が来ることで、街が少しでも華やげばなどと願っていた。

すでに充分華やかだった。なんだ、みんな思ったより元気そうじゃん。なんだか少し拍子抜けしたのだが、これはこれでいいことだ。だが、撮影していると間もなくバスッと音がしてイルミネーションが消えた。派手に飾り付けてる割に、消灯は早いんだね。

右が721系福島行き、左が701系黒磯行き
やかましいネカフェで朝の始発を待ち、外に出ると雪だった。超絶雨男、やはり健在だったか('A`) まあ豪雪でもない限り、風流でええがな。この冬見る、初めての雪でもあった。

ぼちぼち白みゆく車窓の天気はめまぐるしく変わった。ああ、もうここは関東平野じゃないんだなと、複雑な地形を眺めながら茶を一口。くどいようだけど721系はええな。国鉄形の渋さは望むべくもないが、何しろいい座り心地だ。(イノテツ)
| 鉄ヲタ紀行 | 14:58 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
2枚目、3枚目の写真はいいですね。
こういう風景に魅かれます。
最後の写真、座り心地のよさそうな座席です。
今年は会津に行かれず、雪は、暮れの25日に成田山へ古いお札を納めに行ったとき、パラパラと降ってきたのを見た程度です。
めまぐるしく天気が変わるというの、去年のお正月に会津に行ったときもそうでした。
降ったり、止んだり、晴れたりの繰り返しでした。
行かれないとなると余計行きたい気持ちが募りますね。
| タラ坊 | 2012/01/06 21:24 | URL |