晩夏の小湊鉄道沿線を歩く(その③)
ホームに大きな百日紅(サルスベリ)の木があり、真紅の花を咲かせていた。
向日葵もそうだけれど、百日紅も夏空に似合う花だ。

乗客の大半はいすみ鉄道に乗り換えるようで、ぞろぞろといすみ鉄道が発着するホームのほうに移動していく。
しかし、発車時間まではまだかなり時間がある。
線路内立ち入り禁止とは書かれていたものの、多くの人が線路内に入って写真を撮っており、ついつられて(なにしろ影響されやすいので)線路内に入り、車止めあたりから写真を撮ってしまった。車止めから先には列車が来ることはないのだから、いいだろう。

やがていすみ鉄道がやってきた。
そのいすみ鉄道のホーム際に、ひときわ大きな木がそびえていた。

やってきたのはおなじみムーミン列車だ。親子連れが大喜びで写真を撮っている。
国吉駅の駅中には、ムーミンショップもあるそうで、これは日本で唯一のものだそうだ。

車内にもムーミンの絵があちらこちらに描かれており、親子連れやカップルが車内を移動しながら、その前でVサインを出したりしながら写真を撮っている。
私は、子どもやお年寄りが楽しそうに笑っているのを見るのが好きだ。そういうのを見ていると、この国もまだ大丈夫だという気がしてくる。
ちなみに、ムーミンに登場するキャラクターの中では、私はスナフキンが好きだ。
乗ることしばしで大多喜駅に到着。お昼をとるべく、ここで降り、ついでに駅前の観光案内所内で売られていた「れんげアイスクリーム」も食べてきた。
同じ「小江戸」とうたいながら、ここが川越のように人を集めないのは、規模の小ささと、交通の不便さによるのだろうか。
沿線住民の少なさと観光資源の乏しさで、確かに、いすみ鉄道は不利な条件におかれているが、昨年、「キハ52形」を導入したことで、昨年度と10年度の第1四半期を比べると、普通切符を買う乗客が44.5%増えたそうだ。
また、かつて高山線を走り、現在は金沢市の車両工場で保管されているという「キハ28形」をJR西日本から導入するという記事が、数日前の朝日新聞ちば首都圏版に載っていた。12月には試運転されるということで、「キハ52形」と連結させることで、より一層の集客を狙いたいそうだ。
それと併せ、現在久留里線を走っている「キハ30形」1両もJR東日本から譲り受けるそうで、こちらは国吉駅で展示保存されるらしい。
「キハ28形」が走り始めたら、また行ってみようかなと思っているが、これは観光列車として導入されるそうなので、シーズン中の休日しか運転されないかもしれない(タラ坊)。
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久留里線のキハ30は展示用で、実際に走るのはキハ28なんですねー。これはアホキさんにとっては朗報ですね。エンジンが1台なのがキハ28、2台なのがキハ58ですから、見た目はほとんど変わりません。いすみ鉄道のことですから、急行色で運行することでしょう。これは楽しみです。
一方、写真に写っているのは新車のいすみ300形。塗色が従来通りなのが残念ですが、セミクロスシートを備え、見た目も微妙に復古調、ここの社長はそもそも鉄ヲタですし、頑張ってくれてますよね。
| イノテツ | 2012/09/03 20:18 | URL |