きまぐれ 鉄道日和

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豊島の森は都電の俯瞰ポイントになるか

豊島区役所の旧庁舎は昭和36(1961)年に建てられたものだ。当然23区最古であり、見るからにぼっこかった。かねてより建て替えの必要性がいわれていたが、共産党の反対などで先送りにされてきた。「震度5で倒壊するだろ」などと噂される中、阪神大震災が発生。これを受けて免震化工事が施行されたのだった。当時、すでに区民となっていた私は、そんな工事してる間に、その金で建て替えろよと心底願ったものだったが、反対勢力の声は大きく、なかなか計画は進まなかった。とか言ってる間に東日本大震災が発生。免震化工事のおかげで震度5でも倒壊は逃れたわけだが、さすがにもうやばいだろということで、計画が具体化していったのだ。
共産党が問題視したのは、建て替え費用のことだった。財政が逼迫する中で、それをどう捻出するのかと追及したのだ。その答えがこれだ。

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隣の文京区役所を思わせる超高層ビルだが、文京区と違うのは、上層階が分譲マンションになっていることだ。マンションを売って、建設費に充てることにしたのだ。共産党はこれにも、売れなかったらどうするのかと噛み付いたと記憶しているが、実際には7週間で完売。旧庁舎の敷地を民間に貸すことで得る金も合わせ、税金を使うことなく建て替えができた。何たる妙案。前例のないことを、地元の役所がやったことは実に天晴だ。これに関しても共産党は、マンションとの併設は自治の独立を脅かすとか言っているが、最早恥の上塗りだ。マンションに住むのは、誰でもない、豊島区民なのだから。

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問題がないわけではない。交通が不便になった。旧庁舎は池袋駅から近く、鉄道各線、バス路線も充実していた(逆にいえば、こんな超一等地に区役所があるのは勿体ないともいえたのだが)。新庁舎は東京メトロ有楽町線の東池袋駅が最寄りとなった。だが、バリアフリーの観点からすれば、都電荒川線の都電雑司ヶ谷停留場が最寄りだといえるだろう。画像の右下、電車が離合している辺りが都電雑司ヶ谷停留場だ。
これまで「豊島区役所前」を名乗っていたバス停は「池袋保健所」に改名した。今、新庁舎近くに来るバスは、都バスに限れば、従来からの都02乙系統の毎時2本と、草63系統の臨時便少々のみというザマだ。私は都電を利用すればいいが、他の区民は不便を強いられることだろう。都02乙・草63のみならず、バス便の充実が求められる。
まあもっとも、ここに新庁舎を設置したのは、池袋駅からLRTを敷くための、高野区長の布石だともいえる。なかなか具体化しないのだが、ぜひ実現してほしい計画だ。その場合、「LRT=超低床車」という固定観念はこの際捨て、都電荒川線と規格を合わせて、早稲田まで直通運転するべきだ。池袋と早稲田が直結すれば、必ずや文化的化学反応が発生する。私は、それが楽しみでならない。

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で、この航空写真みたいなのはどこから撮ったのかというと、ここ、新庁舎10階に設けられた空間、「豊島の森」である。かつての豊島の自然を再現するべく、草木が植えられ、小川まで流れている。なにが森だよ( ´,_ゝ`)プッ という人もいるだろう。確かに森というにはあまりに狭い。だが今後、これらの木々が育ってくると鬱蒼として、雰囲気が出てくるんじゃないかと予感している。

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外への眺めは、草木の生長とともに阻まれていくだろう。それでも、ここは都電の新しい俯瞰ポイントになったということができる。大きな緑地は雑司ヶ谷霊園。線路の両脇では併用軌道化の工事が進められており、その進捗を眺めることができる。工事が完成すれば、さらにすっきりとした絵になるだろう。

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でもまあ、ぶっちゃけ言えば、都電を俯瞰するには少々高さが足りない('A`) 上層階のマンションに住んでいる人は、さぞかしいいものが見られることだろう。それでも今後、沿線の様子を眺めるためにも、ここには度々来ることになりそうな気がする。

区役所が来たせいか、都電は以前より混んでいた。また、周辺の飲食店にとっても、業績アップの機会になったことだろう。私もこの撮影の帰り、しばらく振りで、近くにある大勝軒に寄ってみたのだった。2代目マスターと少し話ができた。修業時代から私を覚えていてくれるのは嬉しい。山岸さんのお悔やみも、やっぱり最初にこの人に言いたかった。私は当時、てっきり親子だと思っていた。随分してから他人だと知って驚いたのを覚えている。そういえば、通い始めてもう20年以上経った。大勝軒のラーメンは、飽きないのだ。(イノテツ)
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| 都電・路面電車 | 02:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

あゝこの話、新聞かなにかで読んだことがあり、知恵ものがいるもんだと感心したものです。
民間のマンションでも建て替えの際、それまでより何階分か増やし、その売却益で建て替え費用の一部をまかない、それにより、従来からの住人の負担を軽くするということをやっているところがあるようです。
4枚目の写真は、雑司が谷霊園の森があるせいか、あるいは、都電を俯瞰する写真をあまり見たことがないせいか、従来の都電のイメージと違って、なんだか新鮮です。

| タラ坊 | 2015/05/09 18:00 | URL |

タラ坊さん
豊島区役所建て替えのニュースは結構話題になり、他の自治体からも視察もあったそうです。ただこれは、人口が増えつつあり、マンションが売れる自治体のみに限られる手法です。今後増えていく過疎の自治体でこういう問題が起きたときの答えには、残念ながらなりえないでしょう。
都電の俯瞰ポイントは少ないです。窓ガラスを介さないとなると、飛鳥山が唯一と言って過言ではなかったでしょう。この新しい豊島区役所は、そういう意味でも貴重だといえますね。

| イノテツ | 2015/05/09 19:20 | URL |















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