きまぐれ 鉄道日和

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松山・小倉フェリーの夜

鉄道連絡船とは何であろうか。
厳密にいえば、海や湖なんかで分断されている線路を補完する航路、またはそこを運航する船のことになるだろう。なので、駅から港に伸びた線路は船内に設けられた軌道に接続し、そこを鉄道車両が行き来できる。
ただし、そういう厳密な意味での鉄道連絡船は、すでに日本には存在しない。正式には宮島航路が残っているが、実態はどう見ても観光フェリーである。
そこで、思い切り基準を緩めてみる。要するに、起終点の港と駅が近く、乗り換えが便利、くらいにしてしまうのである |∀・) すると、全国には、それに該当する航路がまだぼちぼち残っている。今回乗った松山・小倉フェリーも、そんな「ゆるい意味での鉄道連絡船」といえるだろう。

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伊予鉄道高浜線の終点・高浜で下車。伊予鉄道では最近、駅名標などのデザインを一新・統一した。まあかっこよくはなったのだが、以前の渋さが一掃されてしまったのが甚だ惜しまれる。
高浜駅は間違いなく終着駅なのだが、「次駅」として松山観光港が表記されている。実際、私鉄の駅間でいう1駅分くらい。延伸できないもんなのかとかねがね思うが、つまるところ金がないのだという('A`)
駅前には、道路を挟んで高浜港がすぐそこだ。そもそも高浜線は高浜港への連絡のために開設されたのだが、後年、手狭になった高浜港の機能は、新設された松山観光港に移されてしまった。高浜線は、それに対応できないまま現在に至っているのである。

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駅からは連絡バスが接続している。乗客が乗り換え、出発していくのを見送った。別にバスに乗るほどの距離はないのだ。駅前の道路を10分ほど歩けば観光港に着く。これは、鉄道から港への乗り換えの中では便利な部類だといえる。潮の香りを感じながら、しばし海沿いの道を歩くのもいいものだ。

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「松山・小倉フェリー」は社名であり、この航路のみを1日1往復、夜行で運航している。私が以前乗ったフェリーは区間が短かったり昼行だったりで、2等船室だと予約は不要で、乗客は好き勝手に雑魚寝していた。だが、このくらいの航路になると予約と指定は必須だ。その代わり、確実に自分の居場所と寝具をあてがってくれる。
私は超絶雨男なので、予約なんかをするとそこをめがけて雨雲がやってくる。だから本当はなるべく予約はしたくないのだが、こればかりは仕方がない。今回も、予約のタイミングをギリギリまで引っ張った。

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伊予名物じゃこ天をつまみに飲んでいると、隣の爺さんが話しかけてきた。なんでも飲む打つ買うの人生だったが、今回は3ヶ月山に籠って修行した帰りで、今も禁酒中なのだという。「そうなんですか、すみませんね、私ばっかり飲んじゃって」。夜は長いぜ、ガンガン飲むぜとか思っていた自分がとてもダメな人に思えてきて、この晩ばかりはロング缶1本に止めたのだった('A`)
それにしても、博打好きな爺さんとフェリーといえば、吉田拓郎の「落陽」の世界だなあ。あそこで歌われる苫小牧〜仙台のフェリーは現存する。某T大学フォークソング同好会出身の私にとっては憧れみたいな航路だが、きっと遠からず乗る機会があるだろう。

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船は、定刻の5時に小倉港に着いた。5時といえば、この季節だとまだ全くの夜なので少しゆっくりし、6時頃下船した(最大7時まで粘れるらしい)。小倉港もまた小倉駅まで徒歩10分ほどであり、鉄道の旅を補完する存在として使えるなあと実感した。
私が夜行フェリーを愛用するようになったのは、とりもなおさず夜行列車がなくなったからだが、駅に着けばそそくさと下りなければならない列車と違って、船のこのまったり感は、鉄道にはない魅力だ。(イノテツ)
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| 鉄ヲタ紀行 | 02:52 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

青函連絡船なんかも鉄道連絡船になるのでしょうか? 北海道に渡るときは是非あれに乗りたかったと思いますが、今でも望むべくもなく、残念です。
カメラ替えてから、夜景が変わりましたね。とても素敵です。
私の人生は飲む・打つ・買うのいずれとも無縁でしたが、3か月山にこもって修行するというのは、ちょっとやってみたい気もします。
2月か3月に所要(お寺の本の仕事がらみです)があって東北(岩手)に行くことになりそうです。

| タラ坊 | 2016/01/10 13:23 | URL |

タラ坊さん

青函連絡船は、日本における鉄道連絡船の代名詞みたいなものでしたね。他には宇高航路も有名でした。いずれも廃止されてしまいましたが、フェリー航路としては残っており、追体験することは可能です。もっとも港が駅から遠く、連絡船とは別物ですね。
私の場合、飲む打つ買うは一通り試し、飲むのだけが残りました。一人で好き勝手に出来るのは飲むことだけだからだろうなと自己分析して、それはそれで鬱になるのでさらに飲みます('A`)

カメラを替えるタイミングでクロスフィルタをつけるようになったので、夜景がギラギラしています。レンズ口径がでかいとフィルタも高いので、レンズが小さい今回のカメラは、フィルタ遊びのハードルが低くなりました。

| イノテツ | 2016/01/10 19:15 | URL |















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