きまぐれ 鉄道日和

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今、再びの花巻へ

8月の終わりに1泊2日の日程で岩手県の花巻市を訪ねた。
以前、雑誌の取材で来たことがあり、賢治記念館やら羅須地人協会、イギリス海岸など宮澤賢治ゆかりの地を巡ったのだが、そのおり、もう一度、今度は仕事ではなく遊びで来たいなと思っていた。調べると1998年のことだから、それから18年たって、やっとその思いが叶ったことになる。
まずは、新幹線新花巻駅からほど近い、宮澤賢治記念館を訪ねる。
科学や芸術、宗教、農などに分かれたコーナーを巡りながら、賢治のフィールドの幅広さに今さらながら驚かされる。
今年は賢治の生誕120年に当たるそうで、その記念企画展として「雨ニモマケズ」展が催されていた。
取材時には館長(賢治の弟の娘婿に当たる人)にインタヴューしたりしなければならなかったけれど、そういうことをしなくていいというのは、実に気楽でいいなぁと思った。
胡四王山という山の上に建つ記念館のテラスに出ると、眼下に花巻市街が眺められた。

賢治記念館から眺める花巻市街 [32589]

その後、現在、県立花巻農業高校に移築保存されている羅須地人協会やイギリス海岸などを回ったが、途中立ち寄った円万寺観音堂からの眺めもよかった。

円万寺からの眺め [32586]

ここは坂上田村麻呂が東夷平定時に建立されたところだそうだ。
京都清水寺で戦勝祈願をし東夷平定に向かった坂上田村麻呂は、自分が討ち取った武将の菩提を弔うために、各地にこのような観音堂を建てたという。
田んぼの中にところどころ防風林が点在しており、独特の風景を見せているが、この地の冬場の風雪の厳しさを忍ばせる。
田んぼの中には正装の案山子なども立っていた。

田んぼの中の案山子 [32591]

その日は花巻温泉郷台温泉の中嶋旅館に宿をとった。
木造4階建ての風格ある日本旅館で、地下にある天然の岩盤をくり抜いたという岩風呂が気持ちよかった。

中嶋旅館 [32590]

鮎の塩焼きや甘酢あんかけのかけられた鰈の唐揚げ、お造り、豚肉と玉葱の陶板焼き、松茸の土瓶蒸しなどが並んだ夕飯も満足のいくものだった。
このところビジネスホテルばかり泊まっており、そういうところは気楽でいいけれど、やはり日本旅館は落ち着く。
料金もビジネスホテルに朝食付きで泊まり、外で夕飯を取るのと総額的にはそれほど変わらない。
翌日は高村光太郎山荘に寄った。
震災で東京の家を焼け出された光太郎が親交のあった宮澤家を頼って花巻に来て住んだところだ。
山荘へ向かう道のあちらこちらに「熊出没注意」の看板が立っており、熊除けの鉄砲音や案内放送(これも熊除けのためだろう)などが絶えず流れていて賑やかだ。
このあたりは町中にも熊が姿を現すことがあるそうだ。
最後に釜石線の宮森駅の近くにある眼鏡橋に行った。

眼鏡橋を渡る釜石線 [32588]

手前に煉瓦造りの塔が立っているけれど、それが賢治の時代に走っていた岩手軽便鉄道時代の橋桁だそうで、「銀河鉄道の夜」でジョバンニとカンパネルラが、空想第4次の夜空へと旅発ったところだ。
昨年9月に岡山へ行った時、滅多に来ない姫新線の列車が偶然通って、奇跡に近いと思ったものだが、今回も、写真を撮っていると偶然釜石線の列車が通り過ぎるという奇跡に恵まれた(ちなみに、取材時は撮影している間、一台も通らなかった。鉄道関連の取材ではなかったので、それでも構わなかったのだけれど)
その取材で訪れた時は周りに何もなかったけれど、今はすっかり公園化されて道の駅までできていた。
その道の駅で昼をとり、さて帰ろうかと思っていると、みるみるうちに雲が流れて青空が広がってきた。

眼鏡橋 [32587]

おりから台風が接近中で、予報では、1日目は曇り、2日目は曇りのち雨だったが、両日ともやや雲は多かったものの、まあまあ良い天気と言える部類の天気に恵まれた。
先述の岡山行きの時も、その前日まで雨が続き、その翌日以降も雨だったのに、その日だけ晴れる(途中から曇ってきてしまったが)という奇跡に恵まれた。
イノテツ氏は超絶雨男だそうだが、私は超絶晴男なのかもしれない(タラ坊)。
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COMMENT

おお、旅のスタイルが全く私と違いますよね。私は何しろ、乗ること歩くことが目的で行きますから、宿を取ることがほとんどありません |∀・)
高村山荘にも行かれたのですね。最近、『智恵子抄』関連の本の制作をやらせていただき、智恵子の死後の光太郎について、なんだか深い印象を持つようになりました。かつて、花巻駅から出ていたバスは臨時便になったそうで、時の流れというのか、寂しいものです。
そして、眼鏡橋のここは、確か釜石線で最も有名な撮影ポイントでしたね。狙ってなかったのだとしたら本当にラッキーですよこれ。

お盆休みも返上で働いていましたが、ようやくひと段落つきそうなので、北海道に行きたいと思っています。もっとも、あまり早く日取りを決めると、雨雲が正確にそこに向かっていきますので、ある日、不意打ちのように出発しなければならないのが超絶雨男の辛いところです('A`)

| イノテツ | 2016/09/09 14:58 | URL |

イノテツ様

お盆休み返上の忙しさが一段落つきそうとかで、なによりです。
今回の花巻行きは、花巻在住の人(以前本をつくったことのある人です)からのお誘いによるもので、その人が車であちらこちら連れて行ってくれました。
花巻台温泉はわりと宿泊料金の安い宿が多く1泊素泊まり3,000円というようなところもありました。
同じ花巻温泉郷の大沢温泉(今度来るときは是非ここへということで、そこにも連れて行ってくれました)には、賢治も訪ねたことがある湯治宿があり、そこなど1泊2,000円から(布団や枕、炬燵代などが別途かかるようですが)泊まれるようです。湯治宿といっても館内に食堂もあり、そこで3食とれるとか。川べりに露天風呂もあり、今度行くときはそこに泊まろうと思っています。それも冬がよさそうです。よろしければ、どうですか?
釜石線は、去年の姫新線同様、まったくの偶然でした。
一通り写真を撮って、道の駅で食事をしようと、そこへ向かっているとき踏切音が聞こえてきて、慌てて戻って撮ったものです。
25日は鎌倉で句会で、天気がよければ途中で抜けてまた走ろうと思っています。

| | 2016/09/09 18:24 | URL |















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