きまぐれ 鉄道日和

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JR北海道に金を落とす旅(4.増毛行・回5923D)

後年世界史を振り返るとき、あそこが転機だったと思い出されるだろう2015年。引き続いて2016年は時代が大きく動いていくのを目の当たりにする年となった。
その動きの早さに、私は2つの事象を見誤った。英国のEU離脱問題と、米国の大統領選挙である。両国民は結局穏当な判断をするだろうと見ていたが、いずれも、よりやばい方の選択をした。驚きだったし、私の頭が時代の早さについていけていないことを痛感させられた。
まあないだろうがという前提で、英国がEU離脱を、米国がトランプを選んだとすれば、時代の潮流は一挙にナショナリズムに傾くだろうと思っていた。日本的低俗表現でいう「右傾化」ってやつだ。この2つの事象は、片方だけでも充分衝撃だったのに両方だ。世界に影響力を持つ民主国家である米英が揃ってこういう判断をしたことは、冷戦終結以降、世界で模索されたグローバリズムが遠すぎる理想に過ぎないと断じられ、現実としてのナショナリズムに回帰したと受け入れなければなるまい。ぶっちゃけ、あからさまに利害がぶつかり合う、やばい時代になるぜ。
一方、敗戦国であるがゆえに平和の温室で、そうした世界の厳しい流れとは無縁でいられた日本は大丈夫なのか。いよいよ温室を取り上げられることになるが、その覚悟はあるだろうか…と問いかけるのも虚しいか('A`)
私自身、そんな覚悟がないから米英に穏当な判断を願っていたんだと思う。第1次安倍政権で、当時の安倍首相が提唱したのが「戦後レジームからの脱却」だった。これを右傾化だとして、当時のマスゴミをはじめとする左翼は一斉に叩いたものだったが、今、日本の好む好まざるとは無関係に「戦後レジーム」は崩壊した。時の首相が再び安倍さんなのは巡り合わせというべきなのかもしれない。
近現代において、米国は良くも悪くも日本を導く存在だった。ペリーが来て、マッカーサーが来た。そうした時代の強制変更役としてトランプがやってくる…私はそんな気がしている。安倍首相には、井伊直弼や吉田茂のような役割が求められるのかもしれない。

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【前回のあらすじ】
留萌本線の廃止区間を増毛まで歩き着き、深夜の駅舎で缶コーヒーを飲んだ。

P1180210.jpg

夜明けの増毛駅を出て、周囲を歩いてみた。徒歩5分ほどの高台にこの増毛灯台がある。1890(明治23)年に初点灯したという歴史のあるものだ。ぶっちゃけ低くね? とかも思ったのだが、もともと高台に設置されているのでこれで充分なのだろう。ここからは増毛の町や留萌湾が見渡せるのだが、残念ながら留萌本線の線路は今ひとつよく見えなかった。
まあ、増毛の町を見るというより、留萌本線の撮影ポイントを探してたわけだね |∀・)

P1000521.jpg

ここで19年前の古い写真を引っ張り出してきた。早朝の朱文別駅で撮影したキハ40 730である。現在、留萌本線にキハ40が入ることはまずないが、当時でも珍しいことだった…なんてことは知るわけもないまま、お、なんか時刻表にない列車が来たぞと撮影したのがこの写真。さっくり駅を通過していき、あれ? 快速? とか思ったものだったが、これは留萌から増毛始発の上り列車4922Dになるべく送り込まれる回送列車、回5923Dなのだった。現地に泊まらないと見られない列車なので、貴重だといえる。
今回も、この記憶が残っていて、せっかく増毛で泊まったのだからこの列車を撮ろうと思っていたのだ。ていうか、時間的制約で、撮影できるチャンスがほとんどないのだ('A`)
増毛の高台からの撮影を諦め、昨晩歩いた海辺の道を箸別駅方面へ戻った。昨夜も漫然と歩いていたわけではなく、ロケハンを兼ねていたのだ。お、ここは絶対いいぞ♪ と目星をつけていた場所はあったのだが、遠くねえかあそこ…と二の足を踏んでいたのだ。だが、この廃止区間に来るのはおそらく最後、無理してでも行かなきゃと頑張って歩いた。ポイントは国道231号と合わさり、線路を跨ぐ橋。初めて歩いた夜と違い、見通しがきくこともあるのか、体感的には半分以下の距離感で現地に着いた。

Hashibetsu-Mashike.jpg

4K動画からの切り出し写真になります |∀・) 後で調べると有名撮影ポイントだったようで、同業者がもう一人。海を背景に綺麗に撮ることができる。お、なぜか2連だ! 早朝ということで日差しが届いていないのが残念だったが、貴重な回5923Dを再び撮ることができて安堵した。橋の反対に移動して返しの4922Dを撮影すると、再び海辺の道を増毛駅に戻った。
夜、あれが線路かなあと思いながら見ていたところがやっぱり線路だった。だが、線路にしては荒れすぎてねえかと率直に思ったし、実際、明るくなってから見ても、その感覚は一緒だった。廃止されていく鉄路の悲哀である。

P1180228.jpg

増毛駅に戻る頃には日も高くなり、空も澄んだ青い空、白い雲となった。超絶雨男の私が旅先で好天に恵まれるのは珍しい。駅前の渋い町並みが美しく映える。

P1180232.jpg

次の列車は4924D。これに乗るべく、しばしの待ち時間だ。誰もいなかった駅に、ぼちぼち人が集まってきた。(つづく・イノテツ)
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| 鉄ヲタ紀行 | 09:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

最後はアメリカの良心だとか、良識とかが勝るだろうと思っていましたが、ほとんど冗談のような感じでトランプさんが勝ってしまいましたね。
しかしトランプさんも、それなりの人で周りを固めるでしょうから、就任後は、結構現実的な方向にシフトしていくんではないかと思います。
イギリスのEU離脱も含めて、ちょっと世の中の潮流が変わってきたのかなという感じを持っています。

「風待食堂」の看板を見て、はっぴいえんどの「風待ろまん」を思い出しました。
3枚目の写真の風景なんか、「風を集めて」をバックに流すと合いそうです。

| タラ坊 | 2016/11/12 18:08 | URL |

タラ坊さん

ところが恐ろしいことに、副大統領に据える予定の人は進化論を否定する古き悪きキリシタン、トランプ氏本人以上にやばい人です('A`) 現実的進言が彼らの耳に届くのかどうかは疑わしいです。アメリカの影響力が衰え、世界情勢が不安定化する流れは加速するでしょう。日本は不幸なことに中国を隣国として抱えています。もはや世界の癌と呼ばざるを得ない中国と、米国の庇護なしに対峙しなければならない時代になりました。

ああ、はっぴいえんどの通称『ゆでめん』ですね。絵的には確かにかなり似ていますw ただ、増毛の現地にはああしたほのぼのとした雰囲気はなく、寂れゆく町の寂寥感が支配していました。朝のメインストリートにすら人影は稀。最盛期から人口が半減している一方、鉄道利用者は10分の1以下にまで落ち込んでいます。高齢者が増え、町の活力が失われているということでしょう。

| イノテツ | 2016/11/13 10:30 | URL |















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