きまぐれ 鉄道日和

お越しいただきありがとうございます。ゆるい鉄道ファン,チョイ鉄向けブログです。ゆるさを追求しておりますwまったりとお楽しみください

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

JR北海道に金を落とす旅(5.さよなら留萌〜増毛間)

先日、十数年使ってきたコンポが天寿を全うした。金もないのでMaxLPという一体型のターンテーブルのみを買い換え、あとはiMacの内蔵スピーカーでネットラジオなんかを聴いていた。そんなある日、ジャズ、それもベーシストのリーダーアルバムを聴きたいなと思い、外付けドライブにビル・クロウのCDを入れてみたところ、あれ? ベースの音がしない。まあ内蔵スピーカーじゃ無理もないか(‘A`) 一方で、ターンテーブルの内蔵スピーカーもまた、当然のように貧弱なのだった。うーん、やっぱり別途スピーカーは要るなあと物色してみると、なんかもう、時代はすっかりBluetoothなんだね。そういえば、うちのマウスやキーボードはすでにBluetoothなわけだ。確かにコードレスは扱いが楽だわな。また、もともとiMacの内蔵スピーカーは性能がいいので、半端なものを買うとがっかりするとの情報もあった。で、Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker IIという、思いっきり高いやつを選んでしまった(今ならキャンペーン価格で22000円)。Bose製品は初めてだったが、Boseといえば、低音がブインブインというイメージ、ベース好きな俺向きじゃね? と思ったのだ。デザインといい大きさといい、iMacにすごく合う。そして件のビル・クロウを再びかけてみると、もう全く別世界。この小さな筐体から、どうやってこんな迫力ある音が出るんだろうと驚いた。まあいかんせん小さいのでステレオ感が乏しいのだが、こればかりは仕方ないか。Bluetoothスピーカーながら従来の入力端子もあり、ターンテーブルと繋げば、懐かしのアナログサウンドが豊かに甦るのだった。
こうして、私の部屋から25年ぶりにコンポがなくなった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【前回のあらすじ】
増毛駅で夜を明かし、有名撮影ポイントで回5923Dを撮影、再び増毛駅に戻った。

出版業界は今まさに年末進行で、私も無茶なスケジュールに悶絶状態なのです。これも現実逃避的に書いてるわけで、冒頭の枕駄文にいたっては先日書いてストックしといたもの。実際、やってる場合ではないのだが、今日は留萌本線(留萌〜増毛間)の最終日ということで、無理に更新しちゃいます。

P1180238.jpg

素晴らしく晴れた朝の増毛駅。高台の左のほうに増毛灯台が見える。そこに、いつものように列車がやってきた。車両がキハ54になってからでも30年繰り返されてきた光景だ。
だがそれはすでに当たり前の光景ではなく、消えゆく前の特別なものに変質し始めていた。私は鉄ヲタとして、いくつかの鉄道路線最終日の現場に居合わせた。だがもう今は、あのイベントめいた雰囲気に耐えられない。私にとって鉄道は、いつも当たり前のように走っていなければならないものなのだ。

P1180237.jpg

すでに全ての側線が剥がされ、本線だけが簡易な車止めで途切れている留萌本線の果て。レールの端に66k720mとあるのが判る。もともとJRの本線格として筑豊本線に次ぐ短さだったが、今日の区間廃止で最短の本線となる。もっともその時期も長くはなく、残る深川〜留萌間の廃止もほぼ確実な情勢だ。
すでに並行して深川留萌自動車道が供用されていて、近く全通の予定だ。明らかに留萌本線を潰すのが目的だろこれという道である。真新しい高架の存在感が、ひなびた線路を圧倒する風景には胸締め付けられた。
また、留萌からは増毛・雄冬を経由して札幌への近道となる国道231号ができ、今回の廃止区間沿線の人は、すでに札幌へ出るのに深川を経由する必要がなくなっている。寂しいことだが、時代の流れの中で、留萌本線は役目を終えたのだ。

P1180247.jpg

名残惜しかったがこの深川行きに乗り込み、廃止区間を乗り納めることにした。この区間は、最後まで昔ながらのスタフ閉塞が残されており、留萌駅で通票の授受を行なっていた。すでにすっかり時代がかった鉄道アイテムであるこの通票も、路線とともに姿を消すことになる。
増毛を出た列車は、箸別までそろそろと進んだ。線路の状態が悪いながらも、廃止を控えて本格的な補修もできないからだ。昨夜歩いて巡った朱文別や舎熊、信砂といった駅一つひとつに別れを告げながら噛みしめるように乗車した。

P1180251.jpg

留萌駅で下車し、次の留萌始発の列車を待つことにした。連休の素晴らしい行楽日和だというのに人影は稀。いかにも昭和中期式の立派な駅舎に残る昔日の賑わいの跡が、亡霊となって抜けるような青空に吸い込まれて消えていくような、おかしな錯覚を覚えた。

P1180257.jpg

窓口で、新函館北斗までの乗車券を購入。この3月に開業(改名)したばかりの新函館北斗駅と、今日で廃止される増毛駅。共存していたのは今年のわずかな期間のみだった。ある意味貴重な切符になるのではと思い、JRへの援助も兼ねて購入したのだ。この時の私はまだ、留萌駅もまたなくなる運命にあることを知らなかった。途中下車しといてよかったと、後で思ったのだった。

ぼちぼち最終列車の頃合いかな。できればもう一度行きたかったが、やはり叶わなかった。今頃現地は大賑わいだろうが、私は遠くからさよならを言うしかない。(イノテツ)
スポンサーサイト

| 鉄ヲタ紀行 | 19:43 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

昨日のテレビのニュースで、最終列車を見送る増毛駅の光景をやっていました。
列車も超満員で、ホームもその周辺も人であふれていて、コメントを求められた、多分地元の人だろうと思われる人が、普段からこれだけ乗っていれば廃止されることもなかったんだろうけどなと言っていたのが皮肉っぽく聞こえました。
また、JRを定年退職した後、増毛駅の管理をずっとやっていた人が呟いた、明日からここに列車がもう来ないんですね、という言葉に寂しさが滲んでいました。
そこにあるのが当たり前だったものがなくなるというのは、やはり寂しいですね。
地元の街で古くからやっていた中華料理屋が、この秋に閉店してしまいました。私も時々利用していたのですが、これなども、そこにあるのが当たり前だったものがなくなってしまったことで一抹の寂しさを感じました。

| タラ坊 | 2016/12/05 17:39 | URL |

タラ坊さん

すみません、コメントが遅れました。今年の年末進行が例年になくやばいのです。時間がなくて白焼きも取らないという案件が3件続いてますからね。そういう仕事はイヤだと散々言ってるはずなんですが…。

鉄道とは、社会のパーツとして空気のように存在し、機能すべきものというのが私の持論であり、理想です。そうであるからこそ、趣味として楽しめるのではないでしょうか。そういう形での存続が難しくなることで夜行列車はクルーズトレインに化け、ローカル線は駅名を売り、存在のイベント化を図ることで生きながらえようとしています。正直、痛々しくて見ていられません。
そうではなくて、地元の人が日常のパーツとして利用することで存続するのが鉄道の基本です。今回、増毛駅に集まった人たちの多くは余所者です。地元民が「普段からこれだけ乗ってれば」などと皮肉を言うのなら、お前は普段乗ってたのかと、小一時間問い詰めたいです。

昭和時代、街中に普通にあった中華料理屋は、日高屋だの幸楽苑だののあおりを受けました。また、個人店の場合、採算とは無関係に、後継者がいなくて閉めてしまうことも多いですよね。一方うちの近所では、比較的しっかりした料理を比較的安く出す(中国人でもそれなりに楽しめる)中華料理屋が増えてきました。いい方向なのかどうか、にわかに判断しかねますが、それが今の需要なんでしょうね。

| イノテツ | 2016/12/09 06:24 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://tetsudo.blog114.fc2.com/tb.php/1486-e1c15322

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT