12月の雨の日~都電庚申塚周辺

東京で冬に雨が降ることは少ない。「12月の雨の日」を撮るチャンスはもうないかもな。どれ、気分転換に電車を見てくるか。しとしと降り続く中、庚申塚電停周辺をうろついてみた。

雨に濡れた線路は、見ていると染みてくる。それもやはり、コンクリ路盤の高架ではなく、こうして地面に敷いてある線路がいい。降った雨が線路を通して地中にしみ込んでいく感じだ。コンクリやアスファルトで固められた東京の地面の中では、意外にも自然に近いのが線路なのかもしれない。

撮影していると、電車待ちのオサーンに声をかけられた。「あんちゃん、こんなところより、王子あたりの方がいい写真が撮れるぜ」。だが、渋さでいえば、庚申塚にかなう電停はない。三ノ輪橋方面ホームから、大塚方面に下りると、線路沿いの小道になっており、ほんのわずかだが石畳(のようなもの)が残っている。ここにエセレトロ9001がやってきた。一瞬、京都の嵐電を思い出す風情だ。

続いて9002が、遮断機のない踏切を通過していった。この2両は続けて走っていることが多い気がする。気がするだけなので信憑性はない |∀・)

ふと思い立って出てきたので、カメラの電池残量を確認していなかった。この写真を撮ったところで電池が切れたので撤収('A`) もっとも、本当は撮影とかしてる場合ではなく、ちょうど良かった。
今日は白黒の世界だったので、色付きのを動画でご覧ください。(イノテツ)
| 都電・路面電車 | 04:27 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
ああ、なんか雰囲気ありますね。
モノクロ写真というのは妙なリアリティーがあるなぁと思いました。
草野心平という詩人が、「リアリズムはダメだけど、リアリティーは大切だ」というようなことを言っていましたが、写真というのは写実でありながら、そこに撮影者の心情というのが如実に表れるものなのじゃないだろうかと思いました。
カラーの動画も、雨降りの日は全体の色のトーンが沈んで、見ていてシミジミしたものを感じます。
昨日は寒い一日でしたが、朝からNTTの人が工事に来たり、業者の人が接続設定に来たりしてバタバタと何だか落ち着かない日でした。
| タラ坊 | 2010/12/14 09:58 | URL |