きまぐれ 鉄道日和

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鉄道と文学:燃えよ剣



 今回は司馬遼太郎の「燃えよ剣」を取り上げたい。新撰組、土方歳三の、太く短い生涯を描いた本で、鉄道とはもっとも遠そうな本である。

 1868年、新撰組が伏見の戦いで敗れ、江戸に戻った折、建造直後の蒸気機関車乗った話が出ている、などと書きたいところだが、開通したのは1872年だから、まだできていないのであった。^^

 伏見の戦いで敗れた新撰組が江戸に逃げ戻るときに乗った船が富士山丸といい、以下のような記述がある。

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艦は汽罐(かま)をいっぱいにたいて、太平洋岸をつたいつつ東航した。
富士山丸は木造3本マスト、1000トンの大艦である。
艦載砲12門。
180馬力。
幕府が米国に発注して慶応元年にうけとったもので、長州征伐のとき下関砲撃にも参加した歴戦の艦である。

(燃えよ剣、下巻 p249)
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 引っかかったのは180馬力というところだ。これって、現在のディーゼルカーのエンジンと比較するとかなり非力だ。キハ40系がだいたい200馬力前後だったなぁと思ってwikiを見ると


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自重36tから37tに対し、搭載機関の連続定格出力220PSはあまりに非力で、...
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 という記述があった。ちなみにキハ181は1両あたり500馬力、最新のキハ189は900馬力もある。
 
 で、先ほどの富士山丸だが、引き上げの時、1000人乗船していたという。船のことはよく分からないが、鉄道の線路と比較すると抵抗も多そうだ。しかも1000トンもあって、1000人も乗っている。

 かたや、キハ40系は定員96人、車両は37トン。実際にこの列車に乗ってみると、ご存じの通り、ものすごい音を周囲に響かせる割に、ごくごくゆっくりと発車していく。
 本当にこの船は走ったんだろうかという気さえしてくる。

 その後、土方歳三は北海道に逃げ延びる。迫る官軍の意表を突き、甲鉄船と呼ばれた当時の最新鋭艦を奪いに行くシーンがある(宮古湾海戦)。そのとき土方達は函館から3隻の船で出撃するのだが、途中海が荒れ時化にあってしまう。
 先頭は一番馬力のある快速船「回天」で400馬力、となっている。後続の船はエンジンで進むのは無理なので漂流するだけとなり、全く付いてこれなくなってしまう。
 気がつくと、後ろに誰もいない状態である。そんなわけで途中の寄港地までたどり着くのだが、なんと後続の船が先に到着していたという。エンジンで進むよりも漂流して流された方が速かったというのだ。

 やはりこの非力で重量の大きなものエンジンを海に浮かべたら相当遅かったんだろうな、というのがわかる。

坂本竜馬は勝海舟の教えを受けて、日本に海軍を作って軍艦を持てば列強に対抗できるという考えを持っていたという。エンジンだけで言うならキハ40の車両を何両か持てば当時の列強に対抗し得たのかもしれない、などと思うと、ちょっとおかしい(アホキ)
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| 未分類 | 11:49 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

そうですか、「黒船」がキハ40より非力だったというのは面白い話ですね。なにせ漕がなくてもいいというのが画期的だった時代、日本に初の鉄道が通った頃、列車の速度は時速30キロほどだったらしいですが、それでも当時の人にはとんでもなく速く見えたといいます。
子供の頃、D51より103系の方が力が強いというのを図鑑かなんかで読んで驚いたことを思い出しました。

| イノテツ | 2010/12/15 18:13 | URL |

今、NHKで司馬遼太郎の「坂の上の雲」をやっていて、結構面白くて毎回観ていますが、いろいろ司馬遼太郎の創作部分が多くて史実とは違うという指摘もあります。NHKの大河ドラマに対してもそういう指摘があります。しかし、ドラマなんだからいいじゃんと思ってしまいます。
坂元竜馬にしてもそうですが、一から日本の近代化を推し進めていった人たちの情熱というのは、今の日本人に一番欠落しているもののように思います。
話は変わりますが、私がこの時代に生まれてみたかったと思うのは、幕末から維新を経て明治に移り変わる頃です。時代が変わるワクワク感、そういうものに血湧き肉踊るものを感じてしまいます。

| タラ坊 | 2010/12/15 18:21 | URL |

イノテツさん

一部では甲鉄船のように1200馬力もあった船もあるので
黒船の範囲をどこまでににするかではありますが、
おおむね非力な船が多かったようです。
まあ、そんな細かい話はどうでもよくて
なんとなく手が届くと言いますか、当時の船が身近に感じられるという点で面白い話かなぁと思ってます。
D51といえば力強さの象徴みたいな存在ですからね。
それを言うとキハ181なんかも化け物とかモンスターと
呼ばれた時期もあったんですが^^


タラ坊さん

私も坂の上の雲は見始めました。司馬遼太郎のおもしろさって
なんだろうなーっということで一度、読んでみようかと
思っているところです。

史実との相違については、NHKの龍馬伝でかなり指摘されてました。私はNHKの大河ドラマって時代考証なんかもしっかりやっているし、事実だと思っていたんですが、あくまで
ドラマなんですね。まあ、そう思って見直すと面白ければいいわけで、あまり厳密に史実に忠実ということにすると
話がつまらなくなりますからね。

もっともその史実というやつも、新しい資料が見つかったりしてころっと変わっちゃうことがあるので、あまり信用できませんがw









| アホキ | 2010/12/16 15:04 | URL |















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