きまぐれ 鉄道日和

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追憶・7500形(2.あの日の午後)

室温11度。寒い。
計画停電が始まった日から、暖房を一切つけていない。私が住む区は、停電の対象から外されている。鉄道の要衝・池袋があるからだろう。徐々に不公平感が高まっていると聞く。もっともだと思うし、申し訳ない気持ちだ。なのでせめて、こうして寒さに耐えている。それでも被災地の避難所に比べれば、はるかに快適な環境だ。そう思いながら、思い切り着込む。久々に引っ張り出した久留米袢纏、なかなかあったけえぢゃねえか。春の歩みは鈍い。だが、それでも必ず春はやってくる。

一方、昨日の朝、ベランダに黄色いものが堆積していた。うわ、これは何だ。ウランの粉末か。(l|li゚Д゚li) ヒィィィィッ!!!
さすがにそれはねえだろと調べてみると、「黄色いのはスギ花粉ですのでご安心ください」とある。それはそれで危険すぎるがな。何がご安心くださいだ('A`)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は、昨日のタラ坊さんの話に、蛇足を付けてみようかな。
我々は、安穏な日常の中に、非日常を求めながら生きている。鉄道趣味においてもそれは同様で、撮影対象の多くはデビュー前後の新車だったり、引退間近の古い車両だったり、あるいは珍しい車両を使った臨時列車だったりする。列車に乗って旅行をするのも、また、クロスシートの座席に好んで座るのも、非日常を求めているからに他ならない。

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スカイツリーと都電を合わせて撮れる新しい撮影ポイント(荒川2丁目付近)

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7500形を撮るために、多くのファンが集まった。写真は9002(飛鳥山付近)

都電7500形の引退もまた、そうした非日常のひとつであり、私を含めた多くのファンが別れを惜しみ、足を運んだのだった。

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8800形と9000形が行き交う様はすでに日常と化している

DSC_9348.jpg

だが、そのような安穏とした日常に身を任せていると、つい、その有り難さに関心を払わなくなってしまう。我々は今、水や空気に対してすら、耳慣れない単位の数字に一喜一憂し、翻弄される毎日の中にいる。こんなことを、あの日まで想像もしていなかった。
3月11日午後。私は7511を撮影していた。方向幕で荒川車庫前行きであることを確認、これを追って後続の電車に乗り、車庫に向かった。

DSC_9354.jpg
平成23(2011)年3月11日14時46分撮影

曇りがちだった空に晴れ間がのぞき、暖かい日差しが注いでいた。穏やかな午後だった。
そして、私はここで震災に遭遇した。
このとき、必死で撮影した動画がYouTubeにおいて、鉄道動画としては異例の再生回数となっている。日常が壊れた瞬間が、生々しく刻まれているからだろう。この動画で、より多くの人に、地震の怖さや日常の脆さ、有り難さを感じ取ってもらえたら幸いだ(当ブログでの記事は3月12日「号外」にて)。
我々は今、非日常の中に生きている。それは被災地だけにとどまらない。直接被害を受けなかった西日本でも、消耗品の工場が被災したことで電車が動かせなくなり、四月から減便になるという。日本全国に、また世界に向けても、後からジワジワきいてきている。

だから、これまでとは逆に、非日常の中に日常を求めて生きていかなければならない。そうした努力を、力を合わせて続けていかなければならない。道のりは遠いが、諦めるわけにもいかない。
鉄道趣味の世界でも、鉄分不足は逃れない。運休、減便に加え、華やかな特急列車も見ることができない。それでも私は、日常の有り難さというものをかみしめながら、そういう視点で鉄道を見てみたい。新しい発見があるような気がしている。(イノテツ)
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| 都電・路面電車 | 12:02 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

1枚目の写真、いいですね。
こうして見ると。スカイツリーは確実に風景を変えつつあるなと思います。
日常と非日常って紙一重なんですね。
喩えはあまりよくありませんが、例えば、刑務所に入るというのは非日常的な出来事ですが、それも長く続けば、刑務所での生活が日常になっていくんだろうなと思います。
停電も1回目の時は少し慌てましたが、2回目、3回目になると、段々慣れてきて、その状態が、あるいは日常になってしまったのかもしれません。

| タラ坊 | 2011/03/25 15:02 | URL |

タラ坊さん

ありがとうございます。ただしこの場所、ご覧の通り、これでもかといわんばかりに逆光です。日の長い時期の夕方近くなら光がまわるかもしれませんが、または夜景狙いなんかもいいでしょう。もっとも非常時ですから、完成してもライトアップしないとか有り得ますけどね('A`)
停電に関しては、より細かいグループ分けにするとか。夏にはうちの区も対象になることでしょう。おそらく年単位で続きますから、これが日常となるのも必然かもしれません。街が暗いのも、やがて慣れてしまうことでしょう。

| イノテツ | 2011/03/25 15:56 | URL |

「何か新しい発見があるような気がしている」ってのは
いいですね。
街が暗いのも、東京は今までが明るすぎたことを
考えると、かえっていいことだと思います。
今回の震災とそれに続く事故は、いろんな意味で新しい時代への
一歩目なんじゃないかという気がしてます。

| アホキ | 2011/03/25 22:16 | URL |

アホキさん

こうした大きな不幸が、新しい眼を開かせる契機になるのかもしれません。カメラの向け方も、ちょっと変わるのかもしれません。
夜になれば暗くなるのは当たり前なのに、ずっとそれに逆らってきたわけです。昔はテレビだって、深夜になれば砂嵐でしたね。今回、そんなことにも気付かされました。そのせいか、微妙に早寝早起きになったりしているんですよw
新しい時代への一歩に、ぜひしていきたいですね。

| イノテツ | 2011/03/26 11:00 | URL |















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