きまぐれ 鉄道日和

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平常運転への道のり(3) 湊線・鉛色の海

福島から避難してきた人を「放射能が伝染る」とか言って避ける輩がいるという。福島の瓦礫処理に手を貸そうとした某市長は、放射能持ってくんなと市民からフルボッコだそうだ。そもそも危険な区域には入れないんだから、そこの瓦礫が来るわけないことくらい分かるだろ普通。無知も過ぎると罪悪だ。私も福島の酒を買って飲んでいる。野菜もキノコも美味しくいただきました。伝染るんだろうから、避けてもらって一向に構わんよ(・∀・)ニヤニヤ
大人からしてこんな了見だから、当然子供に伝播するわな。こっちの「伝染」の方が、よっぽどやばいんぢゃねえの? 被災して、不安な気持ちで異郷の学校に通い始めた途端に、ひどい仕打ちを受けた子供の心情はいかばかりか。きっと、一生忘れないと思うよ。トラウマというやつだ。
幼少時の体験は大切なんだよ。私も小学校2年のとき、千葉から茨城に転校した。何もない田舎だったが、温かく接してもらえて、そのおかげで、それなりに成長することができた。観光地も乏しい土地だが、人が温かいから、私は茨城が好きだ。
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湊線の殿山駅である。
震災発生時、下り列車(阿字ケ浦行き・キハ205)は中根駅に停車中、そして上り列車(勝田行き・キハ3710-01)は殿山駅に進入するところだったという。それ以来、この2両は駅に取り残されたままだ。惜しかった。もう少し時間がずれれば、2両とも湊機関区(那珂湊駅)に戻れたのだ。

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復旧工事中の被災区間(殿山~那珂湊)

だが、地震によって、線路は大きく歪んでしまった。中根駅手前では、隣接するため池が決壊し、路盤が流出している。下手な時間のずれ方だったとしたら、列車は駅間で立ち往生したことだろう。脱線・転覆ということも充分考えられた。そういう意味では、車両や乗員・乗客に被害がなかったのは不幸中の幸いだった。
私が見たとき(3日)には被災した区間に重機が入り、レールがはがされていた。バラストに、歪んだ跡が見える。

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鉄ヲタにとって、見たくないものの第一は錆びたレールである。いうまでもなくレールは鉄でできているので、列車が通らないと1日で錆び始める。錆びたレールを見ると、自動的に涙が出るのが鉄ヲタというものだ(私だけですか?)。

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ああまた思い出しちゃったよ遊佐未森の「夏草の線路」。列車の来ない線路には草が萌えて花が咲き、猫が憩っていた。うわあ、なんか自然に還ろうとしてしてね? 勘弁してくださいよ つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

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もちろん、公式を見れば、社長以下関係者の力強い復旧への意思を見ることができる。再び列車が走る日が来ることを、疑ったことは一度もない。だが、錆びたレールや、被災した沿線の街並は、どうしたって鬱だった。

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平磯の海もまた陰鬱に荒れていた。なんだろう、この気持ちは。震災以来、海を見たのは初めてだった。畏敬と憎悪と、恐怖と怒りと、最後に無力感が混ぜ合わさったような、やり切れない思いだ。私はしばらく岩の上に座り、鉛色の空と海を眺めていた。

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阿字ケ浦の近くまで、海岸沿いを歩き続けた。この「荒れ狂う人殺し」から、なぜか離れられなかった。時折陥没した路面に足を取られた。ここはまさしく被災地だった。一切合切押し流されたところに比べると傷が浅く見えるので、ろくに報道もされないが、まさしく被災地だ。もう本当にしつこくて申し訳ないが、忘れないでほしい。
で、この写真は、昨年末にもお参りした酒列磯前(さかつらいそさき)神社の参道なのだが、ご覧の通り、無惨な姿となっていた。道すがら、鳥居が壊れた神社も見た。神も仏もないのんか!
家並みはとうとう撮れなかった。学生の頃、線香を手向けるために神戸の被災地へ行った。あのときもやはり撮れなかった。あれと同じ気持ちだった。(つづく・イノテツ)
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| 東日本大震災関連 | 04:24 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

放射能が伝染るは酷いですね
ただまあ、知識不足が原因だと思うので(思いたい)
ちゃんと教えれば解消するのではないかと期待します

猫とさびたレールの写真はいいですね
なんだが胸に迫るものがありました。

| アホキ | 2011/04/15 11:18 | URL |

アホキさん

先日、我々は試されているんだとか書いたと思うのですが、素晴らしい助け合いがある一方で、こうした醜い事象もあります。被災地・被災者に追い討ちをかける前に、十二分に勉強してほしいですよね。こんなだと、二の矢三の矢、来ちゃうかもしれません。イヤだなあ_| ̄|○

>猫とさびたレールの写真はいいですね
ありがとうございます。線路と猫という絵は、大概いい雰囲気になりますよね。しかし、草が生え、レールが錆びているとたまらない気持ちになります。社長のブログによると、運行再開前に、この錆び取りが必要らしいです。余震で被害が拡大しているとか。もう勘弁してあげてほしいです。

| イノテツ | 2011/04/15 15:51 | URL |

5枚目の写真は絵的にはいいのですが、ここに列車が通ることではじめて完成する絵ですね。
4枚目の錆びた線路はやはり寂しいです。
一度このようなダメージを受けると、たとえ列車運行が再開したとしても、元のような状態に戻るにはかなりの時間を要してしまうのではないかと思います。
広島・長崎の被爆者も「ピカがうつる」とか言われ、そのために被爆者であることを隠して暮していた人もいたと聞いたことがあります。
ハンセン病もそうだし、在日の人たちに対する差別感情もそうだし、部落差別もそうですが、おっしゃるように、確かに無知は罪悪だと私も思います。

| タラ坊 | 2011/04/15 15:58 | URL |

タラ坊さん

この地域を再建する上で、最大の障壁が風評被害です。ひたちなか市は工業都市ですので、まだ恵まれている方なのかもしれませんが、那珂湊地区は農業と漁業で成り立っており、心配です。勝田地区だけ栄えても、那珂湊が衰退すれば、湊線に直接影響してしまいます。
人の中には、常に差別の芽があります。それを完全に取り除くことは、悟りを開かない限り無理でしょうが、恥ずべきことだという認識だけはしていたいと思います。在日、部落…この辺は政治が絡むので避けますが、知識を得ると、これまでの固定観念が崩壊していきますよね。

| イノテツ | 2011/04/15 17:27 | URL |

ありがとうございます

中根駅のキハ205、収容しました。
大畠大臣に陳情もしました。
着実に復旧が進んでいます。
見守ってやってください。
(吉田)

| ひたちなか海浜鉄道 | 2011/04/16 11:34 | URL | ≫ EDIT

お見舞い申し上げます

吉田社長

この度の震災に際し、今さらながらお見舞い申し上げます。
人・猫・車両が無事だったのは何よりでしたが、相次ぐ余震で被害が拡大しているそうですね。幸い大畠大臣は地元の方ですし、お力添えを期待したいです。その一方で、募金活動をしていただけたらと思います。15日の資料によれば、復旧費用は相当な額になっています。湊線の多くのファンが、この機会に何か役に立ちたいと思っておられることでしょう。
心身休まらない日々であろうと思いますが、どうか無理はなさらず、着実に再開へ進んでいただければと、願っております。

| イノテツ | 2011/04/16 22:55 | URL |















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